夏休みの家族旅行で飛行機に乗るときの耳抜きは、耳が痛くなる前から、つばを飲み込む動作を繰り返すのが基本です。特に痛みが出やすいのは着陸前の下降中で、子どもは水分を少しずつ飲む、乳幼児は授乳や哺乳びんを使う方法が取り入れやすいでしょう。
ただし、強く息を吹き込む耳抜きは耳を痛めるおそれがあります。風邪や鼻づまりがある場合、強い耳の痛みが続く場合は、無理に耳抜きをせず、搭乗前に医療機関や航空会社へ相談してください。
飛行機で耳抜きが必要になる理由
飛行機の上昇・下降では、機内と耳の奥の気圧が変化します。耳と鼻の奥をつなぐ「耳管(じかん)」がうまく開かないと、耳が詰まったように感じたり、痛みが出たりします。
耳抜きは、耳管を開いて耳の内外の気圧を近づけるために行います。特に下降中は気圧の変化が大きく感じられやすいため、痛みが出る前から始めることが大切です。
家族旅行で使いやすい耳抜きの方法
大人や耳抜きができる子ども
まずは、つばを飲み込む、あくびをする、口を大きく動かす方法を試します。ガムをかむ方法もありますが、誤飲の心配がある子どもには使わないでください。
- 水やお茶を少しずつ飲む
- つばを飲み込む
- あくびをする
- 口を開け閉めする
- 年齢に合えば、ガムをかむ
これらで改善しない場合は、鼻をつまんで口を閉じ、鼻からごく弱く息を出そうとする方法があります。強く息を吹き込まず、痛みや違和感が出たらすぐに中止してください。
乳幼児の耳抜き
乳幼児には、耳抜きの方法を説明して自分で行ってもらうのが難しいため、授乳、哺乳びん、年齢に合った飲み物で、吸う・飲み込む動作を促します。
特に着陸前の下降が始まるころから、少しずつ飲ませると取り入れやすくなります。眠っていても痛みが出るとは限らないため、必ず起こして飲ませる必要があるとはいえませんが、痛がる様子があれば飲み込む動作を促してください。
おしゃぶりを普段から使っている子どもであれば、吸う動作が耳抜きの助けになることがあります。旅行のために慣れていない方法を無理に試す必要はありません。
耳抜きはいつ行う?上昇中より着陸前を意識
耳抜きは、耳が痛くなってからではなく、気圧が変わり始める前から何度も行うのがポイントです。
| タイミング | 行うこと |
|---|---|
| 離陸時の上昇中 | つばを飲む、水分を飲む、あくびをする |
| 巡航中 | 特別な症状がなければ、無理に耳抜きしない |
| 着陸前の下降中 | 痛みが出る前から、飲む・つばを飲む動作を繰り返す |
下降が始まる時刻は便や運航状況によって異なります。客室乗務員の案内を聞き、子ども用の飲み物や授乳の準備を早めに整えておくと対応しやすくなります。
子ども連れで搭乗する前の準備
機内で慌てないように、次のものを手荷物に入れておきます。
- 子どもが普段から飲み慣れている飲み物
- 授乳に必要なものや哺乳びん
- 年齢に合った、こぼれにくい飲み物用の容器
- 普段使っているおしゃぶり
- 鼻水を拭くティッシュやタオル
飲み物を一度に多く飲ませるのではなく、下降中に少しずつ飲めるようにすると、つばを飲み込む回数を増やせます。保安検査後に用意できる飲み物や、乳幼児向けの飲食物の持ち込み条件は空港・航空会社によって異なるため、必要なものがある場合は事前に確認してください。
風邪や鼻づまりがあるときは無理をしない
風邪、鼻づまり、アレルギー性鼻炎などで鼻の奥が腫れていると、耳管が開きにくくなり、耳の痛みが強くなることがあります。発熱、強い鼻づまり、耳の痛みがある場合は、搭乗前に医師へ相談することをおすすめします。
市販の点鼻薬や飲み薬を自己判断で子どもに使うのは避けてください。年齢によって使える薬や量が異なり、眠気などの影響が出る場合もあります。使用を考える場合は、医師や薬剤師に相談してください。
耳抜きでやってはいけないこと
- 痛みがあるのに、強く息を吹き込む
- 子どもに無理やりガムをかませる
- 耳が痛い子どもに我慢させ続ける
- 年齢や体重を確認せず、薬を飲ませる
- 耳に綿棒などを入れて対処する
耳抜きは強さよりも回数が重要です。うまくできないときは、飲み込む、あくびをするなど負担の少ない方法を繰り返してください。
着陸後も耳の痛みが続く場合
着陸後に耳が詰まった感じになることはありますが、時間がたっても強い痛みが続く、聞こえにくさが改善しない、耳だれ、めまい、発熱などがある場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
子どもが痛みをうまく伝えられない場合は、耳をしきりに触る、泣き続ける、音への反応が弱いなどの変化も確認します。症状が強いときは、無理に追加の耳抜きを続けないでください。
夏休みの家族旅行での耳抜きの要点
飛行機の耳抜きは、着陸前の下降中に、痛みが出る前から水分や授乳で飲み込む動作を促すのが基本です。大人や年長の子どもは、つばを飲む、あくびをする、必要に応じてごく弱く耳抜きをします。
風邪や鼻づまりがある、強い痛みがある、耳の症状が続くといった場合は、無理に搭乗・耳抜きをせず、搭乗前後に医師へ相談してください。







